血が騒ぐニュースがまた1つ…

宮内庁制限の古墳、航空レーザー計測で3D画像」(http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100626-OYT1T00749.htm


奈良県橿原考古学研究所と測量会社「アジア航測」(本社・東京)は、宮内庁管理の陵墓参考地で奈良市の「コナベ古墳」(5世紀前半)と、堺市の「御廟山(ごびょうやま)古墳」(5世紀中頃)で航空レーザー計測による3次元画像を作製し、26日に大阪府吹田市の関西大で開かれた日本文化財科学会で報告した。
立ち入り制限が厳しい陵墓などの精密な墳形がわかり、「大型古墳を研究する上で画期的な手法」としている。
上空からレーザー光を照射し、地表の様子を測るシステムで、活断層調査などにも使われている。レーザー光は樹木の葉のすき間から地盤に当たり、木が生い茂っていても利用できる。昨年12月と今年2月、全長約200メートルの両古墳を計測。上空500〜650メートルからコナベ古墳は約100万点、御廟山古墳は約300万点のデータを画像化した。
例えばコナベ古墳の処理後の画像では、鍵穴のような前方後円墳の形状や3段に築造された墳丘の様子がわかるほか、前方部の両脇にせり出した、埴輪(はにわ)などを並べる「造り出し」もくっきりと浮かび上がった。
陵墓関係の資料は、戦前の測量図など数少なく、同研究所の西藤(さいとう)清秀・埋蔵文化財部長は「築造当時に近い姿が再現でき、その美しさもわかる」としている。


(写真上:コナベ古墳の立体画像。3段に築造された墳丘の様子や周辺に複数の小さな古墳がくっきりと浮かぶ(奈良県橿原考古学研究所提供))
(写真下:上空から見たコナベ古墳奈良県橿原考古学研究所提供))

…こういうの見ると、生理的にワクワクが止まらないんですよ。
古墳マニア。


当たり前のことなんですけど。
古墳は初めから木々がうっそうと茂っていたわけではなく。
建造当初は前方部も後円部も段丘が整然とした状態だったはずです。
たまたま、我々はコンモリとした状態の今の古墳しか知らないだけで。


コナベ古墳
陵墓参考地に指定されているので、宮内庁の特別な許可が出ない限りなかなか調査もできないでしょうし。
こういうデータは(是非はともかくとして)貴重であることは間違いないところだと思います。


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