一番星、光る。

日本ハムの“ダル2世”中村が初登板勝利」(http://www.sanspo.com/baseball/news/100811/bsj1008112301002-n1.htm

パ・リーグ、ロッテ3−4日本ハム、17回戦、ロッテ9勝7敗1分、11日、千葉マリン)記念すべきプロ第1球が思わぬピンチになる。一回、先頭の西岡の飛球を右翼手が落球。高校出新人一番乗りで初登板した日本ハムのドラフト1位中村は、いきなり無死三塁で力量を試された。
「思い切って打者に向かっていこう、とだけ考えた」と右腕は言う。四球を挟んだが、細身で長い手足の184センチから140キロの速球や沈む球を駆使し、今江、金泰均、福浦の強打者3人を空振り三振に。無失点で流れに乗り、5回を99球、3安打で1失点。強心臓の18歳は、チームではダルビッシュ以来となる高校出ルーキーの初登板勝利をつかんだ。
マウンド姿と端正な顔立ちから、埼玉・春日部共栄高時代のニックネームは「埼玉のダルビッシュ」。2軍では徹底したウエートトレで体重を6キロも増やし、球速は高校時より4キロ増の最速147キロもマーク。6月下旬から先発枠に入り、夢の1軍切符を手にした。
「ものすごく緊張したわけではない。楽しかった」と平然と言う。厚沢投手コーチは「こちらが緊張したが、心配いらなかった。かわいくない18歳です」と苦笑い。雄星(西武)の「外れ1位」が、同世代最初の勝ち投手になった。


梨田監督(中村に)
「いいものを持っている。緊張しただろうけど、思った以上に制球が良かった」


鶴岡(四回に同点打)
「中村が頑張っていたから、何とか追い付きたいと思って集中した」


古谷(この日午前に長女が誕生。2回無失点)
「娘が生まれた日に打たれるわけにはいかない。気持ちで投げることができた」


(写真:初先発初勝利を挙げた日本ハムの中村はウィニングボールにガブリ!=千葉マリン(撮影・吉澤良太))

…正直言って。
今日はそんなに過大な期待は抱いていなかったんです。
「負けても仕方がない。次につながる内容だったらよし。先発ローテに加わってくれる目途がつくなら万々歳」くらいの気持ちで。


え、あれあれ、こりゃいけるんちゃう…と思ったのが、3回を1点のみで切り抜けたとき。
すぐ味方が逆転してくれたのは大きかったですね。
もちろん、小谷野と中田の追加点も。特に中田。結果的に中田の1点がモノを言って逃げ切る形になったのですから。


試合そのものでは、「喝!」を出したい選手は何人かいました。
まず紺田、あのエラーはダメ。高卒ルーキーが最初に対戦した打者のフライ処理でしょ? いくら千葉マリンの風がスゴいからって…間が悪すぎ。せっかくの先発起用だったのに猛省を促します(打撃と走塁で多少取り返しましたけどね)。
3番手ピッチャーの加藤武治、あそこは踏ん張らなきゃ。なんで真ん中に失投いくかなあ、2人も続けて…。これで逆転されていたら切腹モノだっただけに建山に感謝してもらいたいものです。
久は相変わらず心臓に悪いヒヤヒヤものの投球内容でしたねえ。まあ…結果的に0点に抑えたからまだよしかな。


とにかく。
菊池雄星の外れ1位」だった中村が、高卒ルーキー1番乗りで「初登板・初先発・初勝利」の快挙を達成してくれました。
「埼玉のダルビッシュ」は、チームではその偉大な先輩以来となる金字塔を打ち立ててくれました。早く、ダルビッシュに肩を並べる存在になってもらいたいものです。


今日の勝利で、チームが勢いに乗らないわけないです。
オリックスを抜いて再び4位浮上、3位のロッテとは0.5ゲーム差です。
今日は18歳が頑張ってくれたから、明日は41歳(それも限りなく42歳に近い41歳)に託したいと思います。
スイープ、見たいです。


★★敵ながら、ロッテの2番手、古谷拓哉投手も素晴らしい投球内容でした。人気blogランキング★★