どこまで行くのか、この問題…。

戸籍上「生存」となっている高齢者の存在が、全国で話題になっています。
そのほとんどは、住民基本台帳からは抹消されているので、年金などが誤って支給されたりしたケースは(ごくごく一部の不正受給を除いては)ないようなのですが…。


昨日は、↓こんなニュースが。


「186歳男性:「戸籍上生存」 十三代将軍・家定と同い年」(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100827k0000m040079000c.html

戸籍上は生存する「超高齢者」の存在が相次いで発覚する中、山口県防府市は26日、186歳の男性の戸籍が残っていたことを明らかにした。男性が生まれた1824(文政7)年は、篤姫が嫁いだ徳川十三代将軍の家定が生まれた年だった。
山口地方法務局によると、山口県内の17市町で戸籍がありながら住民登録はされていない所在不明の100歳以上の高齢者は26日現在9414人で、防府市の186歳男性もその一人。各自治体によると、当初住んでいた自治体から転出後に住民登録を怠ったり、戦争で家族全員が死亡するなどのケースが考えられるという。
自治体は、法務局の指導に従いこうした高齢者が生存していなければ戸籍から削除する方針だ。

…「文政」って元号聞いただけで、日本史マニアの自分はワクワクしてしまいます。
しかも「徳川家定とタメ」ですか。そいつはスゴい。


「この分じゃ‘200歳以上’もそのうち出てくるだろうなあ…」と思っていたら。
出てきました。


「長崎で「200歳」…国定忠治ショパン誕生」(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100827-OYT1T00855.htm

江戸時代に生まれた人が除籍されず、戸籍上は生存扱いになっている問題で、長崎県壱岐市は27日、1810年(文化7年)生まれの「200歳」の男性の戸籍が残っていると発表した。
同市市民福祉課は「明治期の戸籍法に基づいて作成されたのかもしれない。現在はすべての戸籍を電算化しているが、(電算化した際)削除するのを忘れたのだろう」と話している。
男性が生まれた年は江戸後期の侠客(きょうかく)・国定忠治の生年とされ、ピアノの詩人と呼ばれるフレデリック・ショパンも生まれている。フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトも在位していた。
同市は長崎地方法務局と相談し、除籍手続きを進めるという。

…遂に「文化」! 
化政文化」の頃まで遡りました。
「文化」なんて元号、自分としては、修士論文で参考文献に使っている『文化山陵図』の世界だけかと思っていたのですが…こんな身近なニュースで登場するなんて。


★★さすがに…これ以上古いのはは出なさそうですけどね。人気blogランキング★★