『おてんば珠姫さま!』

なる漫画が、『アクタス』(北國新聞社)誌上で連載されているのを、ひょんなことから知りました。


作者の大西巷一さんのブログはこちら(http://blog.livedoor.jp/koichi0024/)。


「…おっ、なかなかシブいところを攻めてくるじゃないの」と、マニア心をくすぐられることしきりでした。


ご存知のとおり。
「珠姫」とは、徳川秀忠と江の間に生まれた次女(千姫の同母妹で、家光の同母姉)で、加賀藩主の前田利常に嫁いだ実在の女性です。
前田利常といえば「幕府から謀叛の疑いかけられるのを防ぐために鼻毛を伸ばしっぱなしにして阿呆のふりをした」というエピソードで知られていますが、この2人の夫婦仲は良好だったと伝えられています。
…鼻毛は気にならなかったのでしょうか?(笑)


15歳で母となった珠姫は。
その後、ほぼ毎年のように利常との間に3男5女を儲けますが。
元和8年(1622年)五女・夏の出産後体調を崩し、7月に病没します。
24歳の若さでした。


Wikipediaの珠姫の項には。
こんなエピソードが紹介されています(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%A0%E5%A7%AB)。

夫・利常とは政略結婚であったが非常に仲の良い夫婦であったと伝わる(父・秀忠宛に参勤交代中の利常を早く加賀に帰してくれるよう要請する手紙が現存している。上記の子供の数からもそれは伺える)。しかし、外様筆頭の前田氏に幕府の情報が筒抜けになることを恐れた珠姫の乳母は、夏姫の出産後母体の調子が宜しくないと言う理由を付けて、珠姫を隔離してしまった。事情を良く知らない珠姫は利常の御成が無くなったのを寵愛が薄れたからと誤解し、衰弱死してしまった。臨終の床に強引に駆けつけた利常は珠姫の遺言からすべての事情を悟り、その怒りから珠姫の乳母を蛇責めにして処刑してしまったという。(参考文献:磯田道史『殿様の通信簿』ISBN 4022501898)

「蛇責め」て。
怒るのはよく分かるのですが、よりによって「蛇責め」とは。


★★「蛇責め」については…あえて触れません。人気blogランキング★★