輝け陵墓マニア

さて。
まだまだ現地調査のレポートは「完全出し」には程遠い状態ですが。
今回の現地調査でさらに見学した陵墓の上積みに成功した状態ですので。
以前のエントリで紹介させていただいた「実際に自分の足で訪ねたことがある陵墓」(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100725#p1)の「5訂版」をここで先んじてリリースさせていただければと思います。


以下は。
自分が今までに「実際に」(←重要)訪ねたことがある陵墓*1です。

一条天皇円融寺北陵と堀河天皇円教寺陵は同一のものです。また、後鳥羽天皇大原陵と順徳天皇大原陵、光厳天皇山国陵と後花園天皇後山国陵、月輪陵と後月輪陵も同一区画内にあります。月輪陵・後月輪陵はそれぞれの天皇ごとに九重塔が立っていますし*7深草北陵は法華堂形式で内部に各天皇の遺骨が納められているとのことです。

…前回の「4訂版」で「この一覧表も歴代天皇陵を全て書き出して『星取表』形式にした方が見やすいかもしれません」と書いたのですが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100725#p1)…頑張りましたよ。今回の版で改訂しました。全ての天皇陵をリストアップしてあります。うち、「◎」は行ったことがある陵墓、「●」はまだ行っていない陵墓です。
このなかには、「近くまで辿り着いたものの、実際に拝所には行っていない」陵墓は「行ったことない」扱いとして●に分類してあります。具体的には、近鉄京都線の車窓から眺めただけの成務天皇陵とか、参道入口まで辿り着きながら“山登り”にくじけてしまって引き返した村上天皇陵とか。
また、いわゆる「追尊天皇」の陵墓は入っていません。もし加えるとするならば、「飯豊天皇」の追尊を受けた飯豊青皇女の葛城埴口丘陵、「岡宮天皇」の追尊を受けた草壁皇子の真弓丘陵と、月輪陵に葬られている「陽光太上天皇」こと誠仁親王の陵も含まれることになります。
頭数で見ると、神武、綏靖、安寧、懿徳、孝昭、孝安、宣化、斉明、文徳、醍醐、朱雀の11天皇が追加になり、92/127*8となりました。探訪率は前回までの63.78%から72.44%までさらに上昇しています。
醍醐天皇陵、朱雀天皇陵を訪問したことによって、京都府にある天皇陵は完全踏破まで「マジック6」になりました。残るは…桓武天皇陵、淳和天皇陵、村上天皇陵、宇多天皇陵、土御門天皇陵、明治天皇陵の6つ。桓武天皇陵、明治天皇陵は…夏の現地調査で暑さに負けてしまって近くまで行きながら引き返したのが悔やまれてなりません。ただ、場所は分かっていますし、そんなに難しいところでもなさげですので、そのうち訪問のチャンスはあるでしょう。残りの4つは…いずれも激しい山登りが必要な「難攻不落」の陵墓ばかりです。「1日1陵墓」のつもりで長い目で見て訪問していったほうがいいかもしれません。
奈良県の陵墓は…県南の陵墓はこれであらかた制覇ですかね。残りは奈良市内の陵墓が大半なので、1日あれば全て回ることができそうです。ただ…ポツリと1つ残ってしまった形の孝霊天皇陵が悩み。こちらは大阪方面に行ったついでかなあ…。
全くの手つかず状態の大阪府の陵墓は…とりあえず、以前も言ったとおり堺市あたりから攻めていきますかねえ。今回の調査のついでに太子町に行くことも考えたのですが…帰路の時間考えると断念せざるをえませんでした。
淳仁天皇陵と崇徳天皇陵は…本当に「そこを見に行く!」という固い決意で行かないと難しそうです。ただ、今は明石海峡大橋大鳴門橋がありますから、1度の機会で両方とも訪問することも不可能ではなさげです*9
大正天皇陵と昭和天皇陵は…自宅から1番近いところにあるのになんでまだ行ったことなかったんだろ?(笑) チャンスがあったらそのうちにぜひ。


★★何度でも書きます。自分はただの日本史マニアですよ。人気blogランキング★★

*1:あくまでも「現在宮内庁によって治定されている陵墓」です。

*2:第41代持統天皇

*3:第108代後水尾天皇、第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇の11帝。

*4:第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇北朝第4代後光厳天皇北朝第5代後円融天皇、第100代後小松天皇、第101代称光天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇の11帝。

*5:北朝第3代崇光天皇

*6:第120代仁孝天皇

*7:一般拝観者は陵内には立ち入りできないので、塔の様子は書籍に掲載された写真でしか見ることができません。…一応は。詳しくはこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100806#p1)をご参照ください。

*8:分母が127なのは、神武〜昭和の歴代124帝から、重祚した皇極(斉明)天皇孝謙(称徳)天皇の2代分を引き、さらに北朝の5帝を加えた数です。

*9:「陵墓見に行くためだけに淡路島や香川県に行くのかおどれは!?」と言われそうですが…そのつもりですよ、ハイ(笑)。