私的2010年JRA賞各部門別受賞馬

「…そろそろかな?」とお待ちの皆さん(←いるの?)。
お待たせしました。
「いつもの」今年もやってきましたよ*1


あくまで私の独断と偏見で選ぶ「私的2010年JRA賞各部門別受賞馬」です。
1997年の年度代表馬エアグルーヴではなくサニーブライアンを推したぐらいの私が選ぶんですから、もうホントに「独断と偏見」100%です。
「予想ではない」という前提でお読みいただければ幸いです。


・2010年度代表馬ブエナビスタ
…いいときもあれば、残念だったときもあった。でも、間違いなく、昨年の競馬シーンはブエナビスタ中心だったと思います。7戦3勝、2着4回のパーフェクト連対。初戦の京都記念以外は全部GI使ってこの成績ですよ。しかも…2着4回のうちの1つは1位入線でしたし。このウマが現在の競馬界で「東の正横綱」であることには異議挟む余地ないと思います。牝馬3冠馬の存在はなかなかに悩ましかったのですが。
最優秀2歳牡馬グランプリボス
…仕方ないですよね。朝日杯の勝ち馬ですから。来年はおそらくこのウマはNHKマイルカップが最大の目標なんでしょうね。クラシックロードはどうなるんでしょうかね? 個人的には、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスの上位馬に面白そうなのがいっぱいいるので楽しみなんですけど。まずは…トライアルレースからじっくりと検討していきたいと思います。
最優秀2歳牝馬レーヴディソール
一方の牝馬戦線、またしてもとてつもないのが出てきましたね。レーヴディソール、順調にいけば桜花賞までは鉄板、オークスは距離だけが不安…てなところですか。牡馬を蹴散らして勝ったデイリー杯2歳ステークスが伊達ではなかったことをジュベナイルフィリーズの快勝で証明したこのウマ、目指すは…「2年連続の牝馬3冠馬」ですかね。「クラシック2冠」なら3年連続。
・最優秀3歳牡馬:ヴィクトワールピサ
「強い3歳世代」! 候補馬たくさんでかなり悩ましかったです。有力な対立候補は、ダービー2着、菊花賞2着、ジャパンカップ1着(ただし繰り上がり(笑))のローズキングダムですか。でも…最後の最後に勝った有馬がデカかったと思います。ブエナビスタを退けて掴んだ勝利でしたから。年によっては年度代表馬に選ばれてもおかしくなかった快挙だったと思います。
・最優秀3歳牝馬アパパネ
オークスの「1着同着」で「2.5冠馬」なんて言われ方もされてるみたいですけど、胸を張っていいと思います。史上3頭目の「牝馬3冠」の偉業に傷がつくものではありません。2歳女王が翌年牝馬3冠を全て制したのは初めての快挙です。昨年のこのコーナーで「ブエナビスタほどの絶対的な存在ではないのではないか」なんて書いてごめんちゃいでした。
・最優秀4歳以上牡馬:ナカヤマフェスタ
…なんか影薄かったですね、古馬牡馬。ブエナに全部持っていかれた印象しかなくて。そうなると…宝塚記念の勝利に加えて、凱旋門賞で本当に悔しい僅差の銀メダルだったナカヤマフェスタを順当に選んでいいのではないでしょうか。でも…今年の古馬戦線は楽しみですよ。「強い3歳世代」が明け4歳になってどれだけ重賞を席巻するか、今から楽しみです。
・最優秀4歳以上牝馬ブエナビスタ
…満票ですよね? さすがに。レッドディザイアメイショウベルーガといったところがもしかしたらポツンと1票くらい獲得するかもしれませんが…。クドいようですが、2010年の古馬戦線は全てこのウマ中心に回っていたと言っても過言ではありません。彼女が現役で走る姿を見られるのはおそらく今年限り、その走りを目に焼きつけておきたいものです。
・最優秀短距離馬:キンシャサノキセキ
いや、けっこう頑張ってたと思いますよ、このウマ。マイルは若干距離長いと見えてマイルチャンピオンシップではトンコロ喰らってましたけど、1,200〜1,400mなら安心して見ていられます。スプリンターズステークスでも3位入線・繰り上がり2着とさほど負けていないですし。まずは高松宮記念での快走に期待ですか。新興勢力は…ダッシャーゴーゴー面白そうです。
・最優秀ダートホース:エスポワールシチー
今年はGI馬に登り詰めたトランセンドとか東京大賞典勝ったスマートファルコンとかも絡んでくると思うのですが…こと昨年に限定するならやっぱりこのウマ。ブリーダーズカップは残念でしたけど、「ダート界の横綱」の果敢な挑戦は拍手喝采でした。今年のダート戦線、個人的には「大混戦」の予感があるのですが…どんなもんなんでしょ?
・最優秀障害馬:バシケーン
…ごめんなさい。正直、ジャンプ重賞はノーマークでした。年末に見た中山大障害の印象しかなくて…。無責任にチョイスもできないので、よほど「該当馬なし」にしようかとも思ったのですが、ここはあえてそのレース勝ったバシケーンを。毎年同じこと書いていますが、2011年も、全ての障害馬が故障なく、無事にレースを終えることを祈っています。


…接戦の多い、名勝負続きの1年でした。
反面、GIでの降着劇が続出したのは本当に残念でした。
GIだけに言えるのではないかもしれませんが、2011年は、全ての騎手に、全てのレースでクリーンな騎乗を心掛けてもらいたいものです。その点において、2010年違反点数0で「特別模範騎手賞」を受賞するであろう藤田伸二のフェアプレーは、特に記して賞賛したいと思います。


★★2011年の名勝負を期待しつつ…。人気blogランキング★★

*1:2010年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20100104#p1)、2009年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20090104#p1)、2008年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20080104#p1)、2007年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20070109#p1)、2006年版はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20060107#p1)をご参照ください。