歩いていこう

今回の現地調査の話です。


まずは京阪で祇園四条駅から伏見桃山駅に向かい、「夏の積み残し」である桓武天皇陵と明治天皇陵、昭憲皇太后陵を見学しました。
京阪でも近鉄でも移動しやすい伏見桃山周辺は、ターゲットとしては手ごろでした。


光明寺*1からけっこう近いところにあり。
「…なんだ、これなら夏に行っとけばよかった」と思ったのは一瞬だけ。
…延々と歩くハメに。
たっぷり3km以上は歩いたでしょうか。
「…あの猛暑の中だったら倒れてた」と思いました。真冬で正解。


その後は。
最初は「奈良市内の陵墓をツブそうかな…」と思っていました。
近鉄桃山御陵駅から、奈良に向かおうかと。


しかし。
車もない状況で、離れた場所に点在する奈良市内の陵墓を見るにはややガス欠モードの自分でした。
歩き過ぎて疲れたからなあ…。


ふと思い立ち。
奈良方面のホームから、京都方面のホームへ移動。
京都市内に残った陵墓にアタックを掛ける方針に切り替えました。


とはいえ。
京都市内で残る陵墓といえば、村上天皇陵に宇多天皇陵。
いずれも「アタック」という言葉がまさにピッタリの、山登りが必要な陵墓。
果たして、今日の自分の気力体力で、それらに辿り着けるのか…。


逡巡した結果。
「…とりあえず、ジャンボでメシにしよう」と思い直し(笑)。
市バスで等持院南町へ。


ジャンボでたっぷりハラ膨らまし。
エネルギー再充填が完了したためか。
不思議と気力が横溢してきました。


「…とりあえず、行けるだけ行ってみよう。こんな機会そうそうないだろうから。ダメならその時点で引き返せばいいんだし」と思い直し。
市バスの福王寺バス停からから村上天皇陵へ。
過去2回「山登りにビビって引き返した」陵墓でしたが、存外高くないところにあって拍子抜けでした。
まずは1つ。


宇多天皇陵にアタック掛けるのは相当迷いましたが。
決意が揺らがないうちに登りました。
これまた、たっぷり2kmは歩いたでしょうか。村上天皇陵への往復を含めると3km弱。都合6kmの行軍でした。
我ながら、よく歩いてよく登ったなあ…。


仁和寺の裏手にある大内山の山中にある宇多天皇陵から。
山中の間道を抜けると、竜安寺の裏手にある朱山の山中にある一条天皇堀河天皇陵に辿り着けるので。
フゥフゥ言いながら歩きましたよ。
本当に、「…けもの道かよ」と言いたくなるような道でした。
道中、看板がなければ、迷子になっていたかもしれません。
ちょうど時を同じくして、携帯の電池が切れてしまったので、道に迷ったら即遭難です。
ビビりながらの行軍でした。


一瞬、ホントに迷子になりそうになったものの。
なんとか、一条天皇堀河天皇陵に到着。
一条天皇堀河天皇陵は、中学校の修学旅行で行って以来、数十年ぶり*2。もう2度と行くことないだろうな…と思っていたのですが、感無量です。
石段を降りたところにある、後朱雀天皇陵・後冷泉天皇陵・後三条天皇陵・禎子内親王陵を見学して、「…やり尽くした」と今回の現地調査は終了。


ホント、よく歩いた1日でした。
今回は車ではなく公共交通機関を使っての調査だったので、車を停めた場所に戻る必要がなく、そのため「仁和寺から竜安寺まで山中の間道を抜けて陵墓to陵墓」という芸当が可能だったのでした。
得難い経験でした。


新幹線の出発時間までネットカフェで調査結果まとめる予定だったのですが。
あまりの疲労困憊で頭の回転が止まりかけてしまったので、ほとんど果たせず。
まあ…おいおいと。


充実した現地調査でした。
行かせてもらえたことに感謝。


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*1:詳細はこちら(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20101005#p1)をご参照ください。

*2:班別自主行動で同級生たちを付き合わせて行きました。ヒドい話だ(笑)。