みんなビンボが悪いんや
表題にもあるとおり。
今日9月28日は、第103代天皇である後土御門天皇が崩御した日です*1。
後土御門天皇といえば。
応仁の乱が起こった頃に皇位にあった天皇だったり。
歴代天皇のなかでただ1人漢字4文字の追号がつけられた天皇だったり。
けっこう局地的に知られている天皇だったりしますが。
ここでは、その天皇が崩御した際のエピソードを1つ。
応仁の乱後。
京都の荒廃は甚だしいもので。
寺社や御所、公家の邸宅はことごとく灰燼に帰し、朝廷の財源は枯渇する一方でした。
当時の朝廷。
葬送の費用すら捻出することができず。
天皇の遺体は、44日にわたって内裏の黒戸に安置されたままであったといいます。
いかに秋から冬にかけての涼しい季節とはいえ。
44日…ですから。
天皇の遺体がどのような状態になったかは…想像に難くないと思います。
お気の毒としか言いようがありません。
葬儀が遅れたのは。
室町幕府からの費用献上が遅延したことが原因であると言われています。
まあ…この時期、幕府も火の車だったんでしょうけど、それにしても、いかに朝廷の威信が失われ衰微していたかということがこのエピソードからもうかがわれようというものです。
11月になって。
ようやく幕府から1万疋*2が献上されて。
11月11日、天皇は泉涌寺で荼毘に付されたといいます。
★★次の後柏原天皇もビンボに悩まさせられた天皇だったのですが…その話はまたいずれ。人気blogランキング★★