古墳、古墳、古墳(1)

長らくお待たせいたしました。
旅の続編です。


10月28日(日)。
府中に思いを馳せつつも、今回の旅のメインの目的である「古墳めぐり」を敢行することと相成りました。


賢島から近鉄特急で大和八木まで一気に向かい。
桜井まで戻り、JRに乗り換え。


…が。
このとき、腹部に異変が。


前日調子に乗って食べ過ぎたせいか、胃腸がなにやら不穏な雰囲気になってきてしまいました。


果たして。
目的地である巻向駅に降り立ったところ…。
そこにはWCのありそうな施設はほとんどありませんでした。
わずかに、駅近くの国道沿いにあるコンビニ1軒が該当しそうなぐらいで。


「…これは、いざというときには野でするしかないのか?」。
…いきなり悲壮な決意を秘めての見学を余儀なくされた次第でして。


さてさて。
そんな自分の体調をよそに。


駅を後にすると、すぐに見えてきました。
箸墓古墳の遠景です。


↓近くに寄ると、こんな感じ。


↓拝所です。

↓明治以来「倭迹迹日百襲姫命大市墓」に治定されていて、宮内庁が管理しています。


この古墳にまつわるエトセトラは、かつて書かせていただいたことがありますので(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20050703#p1)、そちらをご覧いただければ…と思うのですが、今回は古墳そのものについてのデータについて。
全長276m、全国第11位の大きさを誇る巨大な前方後円墳です。その特徴として「くびれ部分に対して前方部がバチ型に開いていること」が挙げられます。このフォルムは、古墳時代初期の前方後円墳に特有のものであり、3世紀末に建造されたと推定されています。
「前方部は後円部の後に付け加える形で建造された」という説も主張されているようで、「前方後円墳」という形態の古墳が出現したメカニズムを解明するためにも貴重な古墳であると言えそうです。


…などとマニアックなことを考えながら歩いていたら。
前日の雨でぬかるんでいた古墳周辺の歩道ですっ転びました。
デニムも泥だらけ。


「箸墓で転んだ古墳マニア」なんて称号。
いくらマニアでも、嬉しくないです。
蒲生君平でもきっと嬉しくないと思いますよ(笑)。
胃腸は痛む、ズボンは汚れる…と弱り目に祟り目で次の古墳へと向かうことになりました。


★★…すみません、まだまだ続きます。人気blogランキング★★