黒髪きって捧げます

昨日のエントリの「若くして死に別れた夫に捧げる」に関連して。
今度は、私のフィールドでのお話。


以前。
『骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと』(鈴木尚東京大学出版会)って本紹介させていただいたことあるのですが(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20050903#p1)。
骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと
その本から抜粋。
徳川家茂についての記述です。

なお各種の副葬品に混って1束の頭髪が発見された。記録では、和宮は家茂死去の報に接すると、自らの黒髪を切り急使をもって送り届けたというが、果たして彼女の頭髪であろうか。

…現代なら、頭髪が保存されていさえすれば、DNA鑑定とかしちゃえば1発で和宮のものか否かは分かっちゃうんでしょうが。
なんとなくではありますが…鑑定とかせずに「和宮のものであった」としておきたいような気もします。
そして、和宮の遺体が抱いていて、空気に触れてすぐに消えてしまったという、あの湿板写真に写っていた貴公子もまた、家茂であってほしいなあ…と*1
政略結婚で夫婦となりつつも、奇跡的なまでに愛をはぐくんだ2人のことを思うにつけ、ぜひそうであってほしいと願わずにはいられないのです。


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*1:「家茂説」と、かつての許嫁「有栖川宮熾仁親王説」とあるようですが…写真の画像が消えてしまった今となっては確認するよしもありません。