「では正解を」などとダジャレを飛ばしつつ。

ずいぶん遅くなってしまいましたが。
日本史クイズの正解行ってみましょう。
↓問題はこちら。

Q.和銅5年(712年)9月23日に出羽国が設置されましたが、どこの国から分離して設置されたものだったでしょう?

…正解は越後国です。


こんな問題が出題されたら。
自分、何も考えずに「陸奥国」って書いちゃうと思います。


以下、『世界大百科事典』(平凡社)の記述より。

この地方が史上最初にあらわれるのは、658年(斉明4)越(こし)の国守阿倍比羅夫(あべのひらふ)の北航に際し齶田(あきた‖あいた)、渟代(ぬしろ)に郡(評)(こおり)を置いたという《日本書紀》の記事である。以来越の管轄下にあったらしく、708年(和銅1)に越後国は出羽郡を建てた。これが出羽(伊校波(いでは))の地名の初見であり、越後国の北部に突出した出端郡の意と解される。〈出羽〉の文字によって允恭朝に鳥の羽を土地の産物として献上したことに由来を求める地名説話もあるが、史料的には根拠がない。当初現在の庄内地方を主たる郡域としたが、北方秋田方面までその延長上とされていたから、遠くかつ広くて掌握しにくかったらしく、712年9月に地域安定を理由に独立した出羽国が建置された。そして1郡1国である同国に10月陸奥国置賜(おきたま)、最上(もがみ)2郡が割き加えられ、北陸道ではなく東山道に属した。

おお、ここにも阿倍ピラフ、もとい阿倍比羅夫の名前が。


ちなみに。
陸奥国の設置時期は、定かではありません。
大化の改新後、あまり時期を経ない頃」ではないかと考えられています。


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