陵墓マニアよ永遠なれ

というわけで。
個々の陵墓についてのレポートはまだまだ山のように残っている状態ですが。
この4月から3回にわたって出向いた現地調査の結果、新たに見学した陵墓も相当数にのぼってきましたので。
以前のエントリで紹介させていただいた「実際に自分の足で訪ねたことがある陵墓」(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20090818#p1)の「4訂版」を先にリリースさせていただければと思います。


以下は。
自分が今までに「実際に」(←重要)訪ねたことがある陵墓*1です。

一条天皇円融寺北陵と堀河天皇円教寺陵は同一のものです。また、後鳥羽天皇大原陵と順徳天皇大原陵、光厳天皇山国陵と後花園天皇後山国陵、月輪陵と後月輪陵も同一区画内にあります。月輪陵・後月輪陵はそれぞれの天皇ごとに九重塔が立っていますし*7深草北陵は法華堂形式で内部に各天皇の遺骨が納められているとのことです。

…このなかには、「近くまで辿り着いたものの、実際に拝所には行っていない」陵墓は除外しています。具体的には、つい先日参道の入口まで辿り着きながらも車停められるところが見当たらなくて見学を断念した文徳天皇陵とか、近鉄京都線の車窓から眺めただけの成務天皇陵とか。
また、いわゆる「追尊天皇」の陵墓は入っていません。もし加えるとするならば、「岡宮天皇」の追尊を受けた草壁皇子の真弓丘陵と、月輪陵に葬られている「陽光太上天皇」こと誠仁親王の陵も含まれることになります。
頭数で見ると、81/127*8となりました。探訪率は前回までの44.88%から63.78%まで一気に上昇した形です。ここまで来たら、この一覧表も歴代天皇陵を全て書き出して「星取表」形式にした方が見やすいかもしれません。
京都市内にある天皇陵は概ね制覇した形になりましたかね。嵯峨天皇陵、清和天皇陵と並んで“山登り”が必要な村上天皇陵、宇多天皇陵、淳和天皇陵とか、山科方面にある醍醐天皇陵、朱雀天皇陵とか、つい先日(中略)文徳天皇陵とか、残りはあと僅かになりました。
こうなると、次に目指すは奈良県大阪府の陵墓です。奈良県については、明日香村、桜井市香芝市の陵墓はあらかた今回つぶしたので、残るは橿原市、御所市、奈良市などです。なかなかに飛び飛びで広範に渡るのが悩ましいのですが。一方…大阪府の陵墓は全くの手つかず状態。とりあえず、今度関西に行く機会があったら、ぜひ堺市羽曳野市あたりから攻めてみたいものです。


★★何度も何度もクドいようですが、自分はただの日本史マニアですよ。人気blogランキング★★

*1:あくまでも「現在宮内庁によって治定されている陵墓」です。

*2:第41代持統天皇

*3:第108代後水尾天皇、第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇の11帝。

*4:第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇北朝第4代後光厳天皇北朝第5代後円融天皇、第100代後小松天皇、第101代称光天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇の11帝。

*5:北朝第3代崇光天皇

*6:第120代仁孝天皇

*7:一般拝観者は陵内には立ち入りできないので、塔の様子は書籍に掲載された写真でしか見ることができません。

*8:分母が127なのは、神武〜昭和の歴代124帝から、重祚した皇極(斉明)天皇孝謙(称徳)天皇の2代分を引き、さらに北朝の5帝を加えた数です。