陵墓マニアよ永遠なれ
というわけで。
個々の陵墓についてのレポートはまだまだ山のように残っている状態ですが。
この4月から3回にわたって出向いた現地調査の結果、新たに見学した陵墓も相当数にのぼってきましたので。
以前のエントリで紹介させていただいた「実際に自分の足で訪ねたことがある陵墓」(http://d.hatena.ne.jp/CasparBartholin/20090818#p1)の「4訂版」を先にリリースさせていただければと思います。
以下は。
自分が今までに「実際に」(←重要)訪ねたことがある陵墓*1です。
- 第8代孝元天皇:剣池嶋上陵(奈良県橿原市)
- 第9代開化天皇:春日率川坂上陵(奈良県奈良市)
- 第10代崇神天皇:山辺道勾岡上陵(奈良県天理市)
- 第11代垂仁天皇:菅原伏見東陵(奈良県奈良市)
- 第12代景行天皇:山辺道上陵(奈良県天理市)
- 第23代顕宗天皇:傍丘磐坏丘南陵(奈良県香芝市)
- 第25代武烈天皇:傍丘磐坏丘北陵(奈良県香芝市)
- 第29代欽明天皇:檜隈坂合陵(奈良県高市郡明日香村)
- 第32代崇峻天皇:倉梯岡陵(奈良県桜井市)
- 第34代舒明天皇:押坂内陵(奈良県桜井市)
- 第38代天智天皇:山科陵(京都府京都市山科区)
- 第39代弘文天皇:長等山前陵(滋賀県大津市)
- 第40代天武天皇ほか1帝*2:檜隈大内陵(奈良県高市郡明日香村)
- 第42代文武天皇:檜隈安古岡上陵(奈良県高市郡明日香村)
- 第52代嵯峨天皇:嵯峨山上陵(京都府京都市右京区)
- 第54代仁明天皇:深草陵(京都府京都市伏見区)
- 第56代清和天皇:水尾山陵(京都府京都市右京区)
- 第57代陽成天皇:神楽岡東陵(京都府京都市左京区)
- 第58代光孝天皇:後田邑陵(京都府京都市右京区)
- 第63代冷泉天皇:桜本陵(京都府京都市左京区)
- 第64代円融天皇:後村上陵(京都府京都市右京区)
- 第65代花山天皇:紙屋川上陵(京都府京都市北区)
- 第66代一条天皇:円融寺北陵(京都府京都市右京区)
- 第67代三条天皇:北山陵(京都府京都市北区)
- 第68代後一条天皇:菩提樹院陵(京都府京都市左京区)
- 第69代後朱雀天皇:円乗寺陵(京都府京都市右京区)
- 第70代後冷泉天皇:円教寺陵(京都府京都市右京区)
- 第71代後三条天皇:円宗寺陵(京都府京都市右京区)
- 第72代白河天皇:成菩提院陵(京都府京都市伏見区)
- 第73代堀河天皇:後円教寺陵(京都府京都市右京区)
- 第74代鳥羽天皇:安楽寿院陵(京都府京都市伏見区)
- 第76代近衛天皇:安楽寿院南陵(京都府京都市伏見区)
- 第77代後白河天皇:法住寺陵(京都府京都市東山区)
- 第78代二条天皇:香隆寺陵(京都府京都市上京区)
- 第79代六条天皇:清閑寺陵(京都府京都市東山区)
- 第80代高倉天皇:後清閑寺陵(京都府京都市東山区)
- 第81代安徳天皇:阿弥陀寺陵(山口県下関市)
- 第82代後鳥羽天皇:大原陵(京都府京都市左京区)
- 第84代順徳天皇:大原陵(京都府京都市左京区)
- 第85代仲恭天皇:九条陵(京都府京都市伏見区)
- 第86代後堀河天皇:観音寺陵(京都府京都市東山区)
- 第87代四条天皇ほか11帝*3:月輪陵(京都府京都市東山区)
- 第88代後嵯峨天皇:嵯峨南陵(京都府京都市右京区)
- 第89代後深草天皇ほか11帝*4:深草北陵(京都府京都市伏見区)
- 第90代亀山天皇:亀山陵(京都府京都市右京区)
- 第91代後宇多天皇:蓮華峯寺陵(京都府京都市右京区)
- 第94代後二条天皇:北白河陵(京都府京都市左京区)
- 第95代花園天皇:十楽院上陵(京都府京都市東山区)
- 第96代後醍醐天皇:塔尾陵(奈良県吉野郡吉野町)
- 第98代長慶天皇:嵯峨東陵(京都府京都市右京区)
- 第99代後亀山天皇:嵯峨小倉陵(京都府京都市右京区)
- 北朝第1代光厳天皇:山国陵(京都府京都市右京区)
- 北朝第2代光明天皇ほか1帝*5:大光明寺陵(京都府京都市伏見区)
- 第102代後花園天皇:後山国陵(京都府京都市右京区)
- 第119代光格天皇ほか1帝*6:後月輪陵(京都府京都市東山区)
- 第121代孝明天皇:後月輪東山陵(京都府京都市東山区)
★一条天皇円融寺北陵と堀河天皇後円教寺陵は同一のものです。また、後鳥羽天皇大原陵と順徳天皇大原陵、光厳天皇山国陵と後花園天皇後山国陵、月輪陵と後月輪陵も同一区画内にあります。月輪陵・後月輪陵はそれぞれの天皇ごとに九重塔が立っていますし*7、深草北陵は法華堂形式で内部に各天皇の遺骨が納められているとのことです。
…このなかには、「近くまで辿り着いたものの、実際に拝所には行っていない」陵墓は除外しています。具体的には、つい先日参道の入口まで辿り着きながらも車停められるところが見当たらなくて見学を断念した文徳天皇陵とか、近鉄京都線の車窓から眺めただけの成務天皇陵とか。
また、いわゆる「追尊天皇」の陵墓は入っていません。もし加えるとするならば、「岡宮天皇」の追尊を受けた草壁皇子の真弓丘陵と、月輪陵に葬られている「陽光太上天皇」こと誠仁親王の陵も含まれることになります。
頭数で見ると、81/127*8となりました。探訪率は前回までの44.88%から63.78%まで一気に上昇した形です。ここまで来たら、この一覧表も歴代天皇陵を全て書き出して「星取表」形式にした方が見やすいかもしれません。
京都市内にある天皇陵は概ね制覇した形になりましたかね。嵯峨天皇陵、清和天皇陵と並んで“山登り”が必要な村上天皇陵、宇多天皇陵、淳和天皇陵とか、山科方面にある醍醐天皇陵、朱雀天皇陵とか、つい先日(中略)文徳天皇陵とか、残りはあと僅かになりました。
こうなると、次に目指すは奈良県、大阪府の陵墓です。奈良県については、明日香村、桜井市、香芝市の陵墓はあらかた今回つぶしたので、残るは橿原市、御所市、奈良市などです。なかなかに飛び飛びで広範に渡るのが悩ましいのですが。一方…大阪府の陵墓は全くの手つかず状態。とりあえず、今度関西に行く機会があったら、ぜひ堺市か羽曳野市あたりから攻めてみたいものです。
★★何度も何度もクドいようですが、自分はただの日本史マニアですよ。人気blogランキング★★
*1:あくまでも「現在宮内庁によって治定されている陵墓」です。
*3:第108代後水尾天皇、第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇の11帝。
*4:第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇、北朝第4代後光厳天皇、北朝第5代後円融天皇、第100代後小松天皇、第101代称光天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇の11帝。
*7:一般拝観者は陵内には立ち入りできないので、塔の様子は書籍に掲載された写真でしか見ることができません。
*8:分母が127なのは、神武〜昭和の歴代124帝から、重祚した皇極(斉明)天皇・孝謙(称徳)天皇の2代分を引き、さらに北朝の5帝を加えた数です。