待ってました!

Amazonで予約して以来、到着をいつかいつかと待ち焦がれていた書籍が、待望のアライヴァル。


『歴史のなかの天皇陵』(高木博志・山田邦和:思文閣出版
歴史のなかの天皇陵


弊ブログではすっかりおなじみの『平安京閑話』の山田邦和教授と、『陵墓と文化財の近代(日本史リブレット)』の作者高木博志教授という、自分的には「ドリームタッグ」による1冊です。


この本は。
2008年に京都市で開催された同名の連続講座での講演内容を中心に、多くの研究者のコラムが掲載されていて。
目次を読んだだけで「おなかいっぱい」にさせられてしまいました。


とりあえず、走る走る読ませていただいているのですが。
既に両氏の他の著書・論文で読ませていただいた内容あり。
初めて知る事実ありで。
大いにインスパイアされています。
山田教授による巻末の「陵墓一覧表」につけられた「評価」の項目には鼻血が出そうになりました。教授の論文で平安時代に在位していた天皇の陵墓の真贋をこのように“星取表形式”で評価されていたのですが…今回は全陵墓です*1
論文読んだとき「山田教授、これ歴代全部でやってくれないかなあ…」と思っていたのですが、それが自分の目の前にあるのですから…興奮せずにはいられません。嗚呼陵墓マニア。


最近少しずつ分かってきたのですが。
「陵墓の研究」といっても、それ自体のミクロな部分だけを知っていればよいのではなく、様々な歴史的事実や視点をマクロ的に取り込んでいかなければ、それは偏った研究になってしまうのだと思います。
まだまだ自分は勉強が足りません。引き続き精進していきたいと思っています。


★★…なかなかに時間取れなくてツラいのですが。人気blogランキング★★

*1:一部「評価の対象外」とされている陵墓もありますが。